豊かさとは?|真善美への入口❸
もう少し身近な言い回しに
清く、正しく、美しく―
という言葉を聞くことがありますね。
この言葉は、
厳しさと穏やかさを併せ持つ
自律した人間の理想の姿を
表しているようにも感じます。
清く正しく美しく?
そもそも「清く」とはなんでしょうか。
「清」という漢字には
「青」という字が含まれていますが、
その色調が
透き通った、澄みわたる水のように
静かなものを感じさせることから
人の性質や心情などについても
「きよらか、あきらか」
の意味を持つようになったようです。
[ 白川 静,『常用字解』, 平凡社 (2003) より]
もし私たちが
自然の法則に従って生きる
人間としての正しい生き方ができれば、
その生き方は澄み渡る水のように明らかで
清らかに見えるのかもしれません。
自然の法則に沿った正しい生き方とは
どんな状態であっても明らかにできる
「たくましさ」を育みながら
進んでいくものなのかもしれません。
豊かさをもたらす生き方へ。
清く、正しく、美しく―このときの正しさとは、
相手によって、あるいは立場によって
コロコロ変わってしまうような
相対的な正義ではなく、
生物としての
普遍的な根本原理に沿ったもの
を示していると思われます。
それは必然的に
自他の命を維持し育む豊かさに通じる
「美」しい生き方であって、
自分のためだけではないことが分かります。
人間誰もが持っている
清く、正しく、美しく「生きようとする力」
を掘り起こすことができたら
本当に素晴らしいことだなと感じます。
そんな底力を自分も持っているのだと
気づかせてくれる
美しい自然の風景や親しい人達の温かい笑顔
に囲まれていることに
心から感謝の気持ちが湧いてきます。
