絵をプレゼントする人。
3つ以上、重なる人。
自分とは全く関わりの無い世界で生きてきた全く知らない他人が、
もし、
自分と同じ価値観を持っていて、
自分の人生観を決定づけたような体験と
同じような経験をしていたとしたら。
そして、
その人と出会ったとしたら。
それはちょっとした事件ですよね。
お互いにそのことを知ったとたん、
物凄い共鳴に包まれそうです。
そんな互いに共鳴できる価値観が
1つ、2つ、3つ。
もし3つ以上深く重なる人に出会ったら、
たぶん、それは
この世で出会える
奇跡の人。
と、言えるのではないでしょうか。
初めてもらった絵のプレゼント。
私の友人の中にもそんな奇跡の人達がいます。
その中のひとりが、
絵をプレゼントしてくれました。
彼女と私が強烈に共鳴したポイントは、
太宰治と、武道と、猫と、・・・
私は文学少女ではありませんでしたが、
彼女とはよく太宰治の話をしていました。
太宰治の本を探しては、
発掘した文章を紹介し合ったりしていました。
そんな彼女が、イギリス留学に行き、
お土産に絵を買ってきてくれました。
絵をプレゼントしてもらう経験をしたのは
その時が初めてでした。
自分だという感覚。
その絵には猫が一匹、手書き風のイラストで描かれていて、
A5サイズほどのアンティーク調の
重厚な絵画ボードでした。
そして、
その絵をみた瞬間、
私の存在そのものだと思うくらい
強烈な愛着を感じました。
猫の表情と、イラスト風のタッチと、
重厚な木の高級感との絶妙なバランスが
とても気に入りました。
彼女はこう言いました。
『これ、Nori ちゃんだよね。』
一番大事な何かになる。
私はこれまで 10 回近く引っ越しをしてきました。
新しい部屋に引っ越すと、
その絵をどこに飾るか、
それをまず一番に決めていました。
それがとても楽しみでした。
いつも毎日観れる一番いいところに
その絵を飾るところから、
私の生活を組み立てるのです。
いつまでたっても・・・。
1cm の厚みの木製ボードに印刷された絵で、ずいぶん丈夫なつくりになっています。
今でも
毎日観る場所にその絵を飾っています。
いつまでたっても見飽きません。
彼女の私への共感が今も絵から伝わります。
いつまでたっても飽きません。