絵の探求と日々のあれこれ

骨から芸術へ (2)『ファブリカ』著者の人物像

    
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骨から芸術へ (2)『ファブリカ』著者の人物像

人体の骨格のつくり(鉛筆) by Nori



27歳でこの偉業!アンドレアス・ヴェサリウスとは?


 
前回は

大変貴重な書物である
『ファブリカ』をご紹介しました。
 


 

そんな大作を完成させた
アンドレアス・ヴェサリウスというのは

一体どんな人物なのでしょう?
 

アンドレアス・ヴェサリウスが
1543年に『ファブリカ』を著した時、

彼は27歳という若さだったそうです。
 
 

アンドレアス・ヴェサリウス誕生

 
ヴェサリウスは1514年の年の瀬、
12月31日に

現在のベルギー首都
ブリュッセルで生を享けます。
 

家系には医者や学者が多く、

父親は
神聖ローマ皇帝カール5世に仕える
宮廷薬剤官で、
 

母親が
子供の教育にあたっていたそうです。
 

医学を志すには、
とても恵まれた家庭環境で、

家には一族が代々収集した
多くの蔵書があり、
 

少年時代から
ヴェサリウスは読書に親しんでいたそうです。
 
 

志しと失望

 
ヴェサリウスは一族の伝統を受け継いて
医学を志し、

18歳でパリ大学医学部に入学します。
 

当時は、
北ヨーロッパの名門であったパリ大学も
イタリアと比較すると保守的であったようです。
 

観察科学としては
まだ遅れていた時代だったようで、

それまでのギリシャ医学を集大成した古典を
解釈するだけの講義に

ヴェサリウスは
失望を募らせていきました。
 

骨の観察

 
ヴェサリウスのこの頃のエピソードが
残っています。
 

ヴェサリウスは
「自分の眼で観察したい」という思いから、
 

小動物の解剖を行う傍ら、

なんと、

学友たちと
墓地にたびたび出向き、
 

風雨にさらされた骨を
長い時間観察していたそうです。
 

そして、

自分の知識がどれほど正確かを
試すために、

友人達とある賭けをします。
 

そして、『ファブリカ』へ

 
それは、
目を閉じたまま

手を触れるだけで
 

30分以内に

その骨がどこの何の骨かを当てる

というものでした。
 

ヴェサリウスが
まず最初に骨に着目したことは、

後の著作『ファブリカ』が
 

骨学から書き起こされていることに
つながっていきます。
 

次回は、

『ファブリカ』が出版された時代は
どんな時代だったのか、
 

その時代背景ついて書いてみようと思います。






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