絵の探求と日々のあれこれ

《親孝行の意味》親が安心するとき。

    
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《親孝行の意味》親が安心するとき。
『親孝行』
の意味を調べたことがあります。


・親を安心させること。
・親に心配をかけないこと。

という説明の難しさに
唖然としました。



何故なら、
私は自分の両親が

本当は何に安心するのか、
本当は何に心配するのか、


本当のところを
知らなかったからです。



何だかおかしい。

子供の頃は
両親に喜んでもらおうと

母の好きな花を摘んで帰ったり、
父の肩たたきをしたものです。


ですが、

本当に両親が喜んでいたのか、
甚だ疑問です。


お花の命を大切に考えて、
摘んで帰るよりも

一緒にお散歩して見に行く方が
良かったのかもしれません。


父の肩こりを癒すほどの力が
幼い私にあったとも思えません。



心を受け取る。

それでも私がそれを続けていたのは、

両親が喜ぶことを自分がしている
という喜びを
私が持ち続けられるように

両親が喜んで
それを受け取ってくれたからでしょう。


子供が親のために
一生懸命やれることを探し、


きっと喜んでくれると信じて
わくわくしながら

子供なりに
優しい気持ちになり、


ときには準備をして
実行するわけですから、

親としてはその心を
大切にしてくれていたのですね。



本当の親孝行は出来ないのか。

これが幼い頃の
私なりの『親孝行』の形でした。


いつからか、

このスタイルの親孝行に
疑問を持つようになり、


少しおおげさですが、
絶望的な気持ちになってしまいました。


それは、

両親が今までずっと
喜んでいるフリをしてくれていることに

気が付いてしまったからです。


それと同時に、

両親が本当に心から喜ぶことを

私が両親から聞き出すことは
不可能だと知ったからです。


両親は、
私が出来る事しか言わないのですから。



新しい扉がひらかれた瞬間。

模索を続ける中、
次のような文章に出会いました。


『 寒くもなく、暑くもなく、
丁度よい気分だった。


そのとき母が
この上着を着ておきなさい、

と言った。


このときに、

その上着を着ることが

親孝行なのです。



母の心配と思いやり、
愛情の全てを

あなたは着るのです。


その上着をあなたが着ることで
母親は心から安心するのです。』



この文章を読んだとき、
涙が止まらなくなりました。


幼い私が
よかれと思って両親にやったこと、

その不器用な出来事の
ずっと奥にあるわたしの想いを


両親が笑顔で受け取ってくれていた、

そんな昔の思い出と重なりました。