絵の探求と日々のあれこれ

親孝行から孔子へ (20)成長を促す教育とは。

    
\ この記事を共有 /
親孝行から孔子へ (20)成長を促す教育とは。


前回は、

『論語』によって導かれる
私達の成長について書きました。
 


 

孔子は、
教育によって

一人ひとりの成長に
期待を寄せていました。
 

たとえ
多くの門人たちから

同じ問いがあっても
 

相手によって、
あるいは
相手のそのときの質問の意図によって
 

孔子の答えは

いつも違っていたそうです。
 
 

全ての人間に対して、違う関係性を築く。

 
「あるべき姿」といったものを
断定して押し付けること無く、
 

孔子は
弟子の一人ひとりの成長に合った

無理のない自然な対応を
 

大切にしていたということでしょう。
 

このような孔子の人格を知ると、

一人ひとりの弟子と向き合い
 

個別に
温かな関係性を築こうとする

孔子の姿が
おぼろげに目に浮かんでくるようです。
 
 

人に教える際の心得。

 
一方で、
人に教える際の

孔子の心得が残されています。
 

道(みちび)きて牽(ひ)かず。

強(つと)めて抑(おさ)えず。
 

開(ひら)きて達(たっ)せず。

-『礼記(らいき)』学記篇(がくきへん)より-

 

成長にあわせた教育とは。

 
意味は次のようになります。
 

『一、指導はすれども、
強引にひっぱるような無理はしないこと。
 

二、教える上では、
ある程度の強要は必要なことはあれど、

威圧的に押さえつけるようなことはしないこと。
 

三、問題を解くための考え方は教えど、
答えをそのまま教えるようなことはしないこと。』
 

孔子は
教育者として、

生徒が心に余裕を持って
自分の力で学べる
 

そんな環境をつくることを
大切にしていたことが分かります。



次回に続きます。