絵の探求と日々のあれこれ

親孝行から孔子へ (18)受け継がれるのは心。

    
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親孝行から孔子へ (18)受け継がれるのは心。


前回は、

孔子がどのような人であったのか、
それを伝える
 

門人の言葉を紹介しました。
 


 

『論語』は、

主に孔子の言葉や実行の跡を記した
全 20 篇からなる書物です。
 

孔子の没後、

その門人たちの耳に残った
孔子の言葉や
 

メモに描き残された文字が
しだいに蓄えられ

整理されて伝えられていき、
 

漢の初め頃(紀元前2世紀)に

今の形に集大成された
と言われています。
 
 

精神の再構築。

 
孔子は

利己的に働きやすい
自己の精神の置き所を
 

自然の道に沿うように
再構築しています。
 

執着や思い込み、

無理を押し通したり
我を張る事を絶ち、
 

全ての事柄を

自然の調和の中で
対処することを
 

基準とすることで、

自我没却の境地に至ります。
 

自己を省みて、『論語』の精神を受け継ぐ。

 
このような孔子の人格から、
 

『論語』で語られていることは

窮屈な禁欲主義や
神秘的な来世観ではなく、
 

現実を生きる人間の生き方、
あるいは
日常生活や社会生活についての知恵
 
といった

人間生活の根本原理を
明白に示したもの

だと考えることができます。
 

門人たちはきっと
孔子という大人格に感動し、

また
孔子の生きた軌跡に感動し、
 

『論語』を編纂しながら
自然と自己を省みて

その精神を
受け継いでいったのではないでしょうか。



次回に続きます。