骨から芸術へ (5)『ファブリカ』の内容
人体の骨格のつくり(鉛筆) by Nori
『ファブリカ』の内容
前回は、
近代医学の基礎を築いた
偉大な科学書でありながら、
書籍印刷史上においての傑作と賞されている
アンドレアス・ヴェサリウスの著書
『ファブリカ』の
素晴らしい解剖図について書きました。
タイトルの意味。
通称※『ファブリカ』の
原典タイトルは
『De humani corporis fabrica libri septem』
となっています。
『ファブリカ』は全て
ラテン語で書かれているそうです。
書名の
『De humani corporis fabrica libri septem』
の日本語訳は、
『人体構造についての七つの書』
と訳されることが多いようです。
“humani corporis fabrica”
の部分から
『人体構造論』
と訳されることもあります。
構成について
“libri”は
書物や文書などの意味をもつ
“libor”の複数形で、
“巻”または
“編””篇””部”
などに該当するようです。
septem が 7 という意味です。
一冊の内容が
7篇に分かれていることを示しています。
『ファブリカ』目次
『ファブリカ』は
A3サイズで
650ページを超える大著です。
各巻の表題がかなり長く、
内容としては
以下の 7 篇構成になっているようです。
I: 骨格(骨と軟骨)
II: 人体と筋
III: 血管(静脈と動脈)
IV: 神経
V: 消化器と生殖の器官
VI: 循環器(心臓と付属器官)
VII: 神経系(脳)
エピトメー
また、解剖所見を系統的に整理しなおした
※2『エピトメー』
を同時に出版しています。
『エピトメー』の方は
古代医学的な枠組みを受け継いでいて、
古代医学の集大成、
あるいは
古代医学の到達点
ともいわれているそうです。
